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百万の手

『百万の手』 創元推理文庫 / 畠中恵:著
≪しゃばけ≫シリーズの畠中恵、初の現代小説、文庫化(←帯より抜粋)
…ごめ、私それ知らないし、作者様の名前もはじめて見た orz
こんなヤツですが、久し振りに「読んだ事のない作者様の本」を買ってみました。
タイトルと表紙の絵の感じがなんかいい感じに見えたのでー。

あらすじはこんな感じ。

『僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。どうして……。悲しみにくれる僕の耳に、慣れ親しんだ声が聞こえてきた。死んだはずの正哉が携帯から語りかけてきたんだ! あの火事は不審火だった!? 真相を探るために僕は正哉と動き出す。』

上記文は文庫本カバー裏のあらすじより抜粋しております。

ファンタスティック・ミステリとの帯文がありましたが、あらすじを見た感じでは「うーん…ちょっと…」な感じ。
面白そうではありましたが。
で、手にとって中を見たところが丁度その親友(正哉)の携帯から主人公に話しかけているシーンでして。
死んだと思った親友からの声で生きてたと安堵する主人公と、「あれじゃ助かるわけがない」と淡々と己の死を確信(!?)する親友。その言葉に困惑する主人公に興味が引かれて購入したのです、はい。

夫を亡くし、夫の姿に似てくる息子(主人公)に固執する母(妻?)。その理由は追々判明するのですが。
過呼吸の発作を抱えながらも親友が死んだ火事の原因を探る主人公。
主人公に固執していた母が連れてきた母の再婚相手。
…この再婚相手の東さんの言動が格好良いんだ。
焼け落ちた親友の家に花を供えに来た少女。その相手を「妹かも知れない」と告げる親友。
親友には妹がいた筈だった。けれどその子供は死産だったのに。

親友が死んだ火事の原因と、親友が言う「妹」の存在の真偽を探る内に明かされていく暗部。
しかしながら、読み進めながら首を傾げること多々。
テーマは重いものが沢山で、話としては良いのですが、ミステリの部分を期待してたのでそこが肩透かし。
『読者の皆様、さぁ謎を解いて御覧なさい』的な物ではなかったと思う。
それに、私の読解力不足が原因だと思うのですが、主人公が事件に首を突っ込むきっかけとなった親友一家が殺される件への回答が明確に書かれていない気がします。
事件を追っていく中で、実は主人公こそが…(話の核心に触れそうなので書けねぇ orz)。
えーと、歪曲に書くと、親友の事件に見えたのが、実は主人公の事件だったとの内容なのですが、その流れは問題ないのですが、それによって、犯人が何故親友一家を殺した(火事で)のかってのが…その理由が私には消化不良で説明不足に感じました。
もっと納得させて欲しかったなぁ…。
(私の読解力不足がいけないのかも。でもなー、どう読んでも納得出来る説明がない気がするんだがのー?)

そんなこんなで、個人的には納得できない点もあるにはあるのですが、星5つが満点だとすると、星3つ位にはなるんじゃないかと(偉そうだ>自分)。
重い事実を知った主人公が迎えたラストは心配でもありますが、読後はなんとなく爽やかで、「新しい場所で、新しい父親とも仲良くな!」なんてエールを送りたい気持ち。

ミステリとして謎解き重視を期待するとガッカリするかも知れませんが、あらすじを見てアンテナが立ったらどうぞ。
謎解きを気にしなければ満足する作品だと思います♪

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空から見た殺人プラン

『空から見た殺人プラン』 祥伝社NON NOVEL / 柄刀一:著
「天才・龍之介がゆく!」シリーズも気が付けば8作目(でしたよね?)。
今回のこの作品は章分けされていますが、短編集と言った感じです。

初期の頃は理化学的な知識を使用したトリックが主体で、見た目にそぐわず(!?)そう言った知識を持っている龍之介の位置が所謂『探偵役』にピッタリだったのですが、話数を重ねていく毎に特殊な知識を必要とせず、龍之介が居る意義が…ミステリに遭遇する為の理由(って言うのか?)になって来てる気がします。
要所要所で知識を披露する龍之介はキーパーソンではあるのかも知れませんが…何て言うか、知識はあっても素朴で童顔で…萌え要素?(ぁ) ばかりが目立ってしまってるような。
ミステリとの陰惨さを必要とする話の中では、思わず微笑んでしまう「いい味」を出してるとは思うのですけれど。
トカ、最初から否定雰囲気文を書いてしまいましたが、本作も楽しく読めました。
ミステリなのですから謎解き(トリック?)がメインであるのには変わりがないのですが、ストーリー性も加速してきて…それ故1作目から順繰りに読んだ方がいい気がしてきましたけれど、シリーズ物としてはストーリー性が高いのは(私にとっては)喜ばしいです。
彼等がこれからどうなるのかとか、そういった楽しみも増えるのでね。フフフ♪
龍之介が提案するプレイランド構想の実現はどうなるのか、彼と彼女(と伏せてみたりする)の関係はどう進展していくのか。
うーん、楽しみ、楽しみ(*^-^*)
…本作で欲を言えば、もう少し一美さんの出番があったら、なんて思ったのですけど。モゴモゴ。

今回のこの作品では「その土地の特殊な事情」がトリックに繋がっている…とでも言うのか。
ぶっちゃけ高峰の地元が舞台になってる話もあり、「うひゃ」と喜んでいたりしてー(^^;
その土地ならではのトリックで「おぉおぉ、なるほど!」と目を輝かせていました。
謎解きも話も丁度いい按配で楽しめた作品です。

特に気に入ったのが4章目の「広島・厳島神社」を舞台(!?)にした1作。
1夜の宿で体験した不可思議な現象を解き明かす…とでも言うのかな?
とても不思議な謎はかなり呆気なく解けてしまった様にも感じましたが、そこに至るまでの会話や体験はとても良かったし、最後の方で同じ宿に泊まった人が発した言葉(「日本人の奥ゆかしさは~」云々のクダリ)には胸を抉られたりで印象強く残りました。

最終章である5章目「山口・秋吉台」を舞台にした作品はスケールが大きくて面白かった。
「何故死体に矢が刺さっていたのか」
この理由はミステリならではじゃないかな? なんて(偉そうだ>私 orz)
読み応えはたっぷりだったし、夜の鍾乳洞の中での真の闇は体験してみたいな~なんて。

やっぱミステリを読むのは楽しいし、私はこう言うのが好きなんだなぁと改めて実感。
また最初からシリーズ読破してみようかな? なんて出来るか解らない野望を抱いてみたりして。

プレイランド構想に共感(!?)してくれて、手伝ってくれる人材も少しずつ集まり始めた本作。
まだまだその夢が実現するのは先だと思いますし、色々な事件にも巻き込まれると思う(ってか、巻き込まれてくれないと話が出ないんだよね orz)。
どうなるのかな? と楽しみにしつつ、彼等の今後を気長に見守って行きたいです。

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DDD 1

『Decoration Disorder Disconnection 1』 講談社BOX / 奈須きのこ:著
もしかしたらタイトルで打ち間違えあるかも知れないです。ご寛恕下され(><)

初の購入となる講談社BOXの1作品。
店頭で見かけてお値段を見て「どうしようか」と思っていたのですが、同作者様の前作「空の境界」を楽しめたのなら楽しめると思いますよ、とのお言葉を某お方から頂いたので(ぁ)、購入してみました。

ぶっちゃけ言うならば「読む人を選ぶ作品」。
内容と価格が合っているかは、話が肌に合うか合わないかで決まると思います。
個人的には「楽しめたけど、この価格では高かった」。
この手の作品はこの手のサイズのハードカバー(って言うのかなぁ?)ではなく、文庫かノベルズサイズで楽しみたいなーと思う私。
まぁでもこの大きさだから読みやすいって思ったのも確かなんですけどね(^^;


先頃は、「この話は人がかけてない」と一刀両断する批評家の言葉が解るようになりました。
上記の言葉はリアリティでの意味合いだと理解しているのですけども。
で、今以て私としては「面白ければ良いじゃない?」ってなスタンスも持ってはいるのですが、今回のこの作品を読んでいて強く思ったんですよ。
人として(登場人物を)見ると、どうしようもなく外れてる。
それがいけないとの意味ではないのですが、私の中では「ハードカバーの作品としては如何なものか」と思う位の物であったのは確か。
ここで自分突っ込み。
講談社BOXのあの形態をハードカバーとして認識するのは如何な物かと思った。大きさ微妙だしな…表紙硬くもないしな…。でも高峰の頭の中には「文庫・ノベルズ・ハードカバー」の3つしか区分がないんだ。そうするとハードカバーとしか区分分けが出来ない訳で(つд`)

内容は確かに面白かった。
ノベルゲー等のゲームを好む人向けの作品じゃないかとは思う。
先頃はノベルゲーもすっかりやってない私が言うのも可笑しな話ですが、雰囲気として「ゲームっぽいな」とのイメージを抱いたのです。

ゲーム好きとしては好む内容ではある、けれど、本読みとしては価格と形態に首を傾げてしまう。

私が読んだ感想を一言に纏めるとこうなるのです。
これが文庫で1000円未満の価格で購入したのなら手放しで喜んだと思うんですけれど、1000円超えちゃうと…(ぉぃ
確かに面白いんだけど、1ってなってるから続刊も出るのだろうし、出たらやっぱり買っちゃうんだろうなとも思うのですが、価格を見ると「うーん」となってしまう。
いい加減いい歳なので、こう言った作品から離れる時期になってるんじゃないだろうかとも思うのですが(…)。
嗜好の変化はここ数年感じてるので、それ故のこの感覚なのかな?

文章(言葉)の扱いは印象的で綺麗。ビジュアル的な要素のある文面だと思います。
内容も深い気がしますが…再読はもう少し待たないと無理かも。
色々入り組んでいて、しかも第一話は読者置いてけぼりなので、そこを超えるのがキツイ。
後はフォントが見慣れない感じなので、そこに違和感を感じるかもしれない(私は直ぐに慣れましたけど)。
第一話の読者置いてけぼりもフォントの特殊(!?)さも、効果を狙っての物なのでしょうが、それ故に万人向けの作品じゃないんですよね(と思う)。
勿論内容も万人向けには思えないんですけども。
…良くも悪くも若者感覚を持ってる人向けなのかと感じた次第。


主人公の名前は「所在」。読み方は「アリカ」。
これに眉を顰めるのなら買わないのが無難。
逆に平気(若しくはおぉ!と目を輝かせる)ならば楽しめる作品ではないかと思います。

面白かったのだけど、勧め難い作品。
でも伏線多数なので、次も楽しみ。

消化不良気味でモゴモゴしてるのは伏線が一杯だからなのか!

何書いてるのか解らなくなってきましたが、そんな感じの1作でした。
面白いんじゃよー、でも価格がなー、でも面白いんじゃよー。

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名前:高峰 秋良

ゲームと読書が好きなインドア体質のヲタ社会人orz
誤字脱字勘違い多し。


現在プレイ中のゲームはPSO2。
いつまで経っても初心者級をモットーに(つд`)こそこそモタモタ冒険中。

PSO2 MYキャラ(2021/02/22現在)
1st 深冬 ニューマン男
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Ph100 Bo100 Hu100 Fi100 Ra100 Gu100 Fo100 Te100 Br100 Su100 Hr100 Et100 Lu100
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…+倉庫キャラ4人(Hr Ph Et Lu共に100)

現在テクPh多め。
テクがないと生きていけない体…

別ブログ【ぷそ2くろーぜっと!】
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自キャラコーデブログ(更新停止)




読む本は国産ミステリーメイン。
社会派よりも本格派。
けれど探偵の活躍に一喜一憂なので、読みながら謎を解こうとの意思は薄い、なんちゃってミステリーFAN(またはミーハーミステリーFAN)。

こっそりんく

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